巷で日常茶飯事のように行われている婚外恋愛。「浮気」とか、「不倫」と呼ばれることが多いですね。
色々な方とお話をしていると、意外に、婚外恋愛肯定派が多いのに驚きます。そして、ここのところ婚外恋愛について、色々な人と深く話し合うことが続いたので、考えさせられることがたくさんありました。
今回は気になる婚外恋愛について、書いてみました。
婚外恋愛についてどう思う?
賛成派
相手への愛があれば、どんな関係性でも認める・現実逃避願望から憧れている・バレなければ良い・人に迷惑をかけなければ良いなどの気持ちから、肯定する人がいます。
10人に1人くらいの割合でしょうか、、もう少し多いかな?
実際の声としては、「ちょっと憧れる。最初のワクワクはなくなり、日々がマンネリ化してきているので」「家庭を疎かにしなければ、人生の楽しみとしてありだと思う。ただ、子どもを悲しませることにはならないようにしたい」というものから、「配偶者より好きな相手に出会ってしまったらしょうがない」といった内容です。
ただ、実際に経験した人は、いつまでも婚外恋愛を楽しみ続けることは難しく、抜け出していく人が多いのが事実です。
相手が現実逃避をしているのを目の当たりにしたり、自分自身の問題を解決しないことへの自己嫌悪が生まれてしまったりで、深い幸せを感じることが少ないのですね。
反対派
「自分がされたら嫌なことはしない」という理由や、「子どもに説明ができないことはしない」と考えている人が多いですね。「神様は全てお見通し!」 ということですね^^
家の中に幸せがないから外に求めるとしても、後々後悔しそうなことは避けておこうという人や、「全く考えたことがないです」「人の心を裏切る行為はするべきではないと思う。もし好きな人ができたら別れてから付き合わないと」
私がお話を聞くのは、妻の立場で辛い思いをされている方が多いので、絶対反対に近い方が大多数なのですが、他にはご自分が不倫相手としての経験をして、最後に辛い別れを経験し、もう懲り懲りという方もいらっしゃいます。
反対派の中にも、完全否定組から好きな人ができてしまったらと、少々容認組まで幅があります。
婚外恋愛に何を望む?
皆様同じことを望むわけではないのですが、ざっくりですが性差を書いてみますね。
女性が望むこと
女性が夫との生活に耐えられないと思うと、離婚を考えることがほとんどです。でも、色々な理由から離婚が実現しない場合は夫以外の男性との恋愛をすることもあります。最初から望んで不倫相手を探すというより、偶然出会った相手が理想に近いことがわかると、自然に関係が進むでしょう。
女性は、相手に「愛」・「安定」を望みます。ということは、この不安定な婚外の関係が長く続くことは少なく、「結婚」を望み始めることが非常に多いパターンです。
ですから、望む方向と、相手の「状況を変えない」態度とのギャップに悩む女性がとても多くなります。
男性的に、制欲の解消のみでの関係を求めている場合は、割り切った気持ちで楽しむことができるでしょう。
男性が望むこと
残念ながら、男性の場合は、家庭はそのままキープしながらのつまみ食い的な体の関係を望む人が大変多いのが事実です。
女性もそんなふうに考える人の場合は、隠し続けることができれば、後々大きな問題になることも少ないのかもしれませんが、男性・女性の考え方には大きな違いがあります。
そして、気をつけなくてはいけないことは、相手が同じように考えていると勘違いすることです。
特に男性は口では「いつか一緒になろう」「妻とは別れる」と言いますが、行動を起こさない人が90%以上です。
また、男性が女性を家庭不和の現実逃避のための愛を求める相手と考えている場合には、相手から自分へのリスペクトがあるかどうかをよく考えてみると良いかもしれません。
婚外恋愛の原因と結果
不倫をする人は、現実逃避型の人が多いため、相手を大切にする気持ちが欠けている人が多いです。それは、自己肯定感の低さが原因となっています。
今までも逃げていた「自分をしっかり見つめること」から逃れ、目の前の楽しさを追求していますので、夢から覚めた時には、この時の楽しさを過去の思い出として追い求めるか、喪失感に浸ることになるでしょう。そうならないためには、元の鞘に戻るか、不倫相手との恋愛を成就させることをお勧めします。
が、「不倫は妻への最大の屈辱」という不倫政治家の言葉の通り、相手の感情を理解する必要もありますので、修復して本当の幸せを手に入れたいと思うのであれば、修復のために大変な作業が待っています。ものすごい努力をした後にも、最後まで許してはもらえない可能性もあります。
反対に、新しい相手との新生活を始めると決めたのであれば、今までの関係を精算する必要があるのですが、そこをしっかり乗り越えて、自分の心を鍛えるためのチャンスと捉えるのも良いでしょう。
新しい相手との生活を始めたものの、自己肯定感が低いままですと、また終わりが来てしまうこともありますので、その時には、しっかり自分を成長させることが大切です。
簡単にいえば、続けるかやめるかの2択。いずれにしても未来の自分のためには、とてつもない努力が必要というところです。
婚外恋愛を続ける特例
ただ、色々な人と話をしていると、この人には、婚外恋愛を継続する方がいいのかもしれないと思う人もいます。
あまりにも相手との相性が悪くて、でも別れることを絶対に認めてくれない相手。(金銭的な問題が主な理由)そして、そんな人と戦うことには、精神的に耐えられない人。問題を解決せずに逃げることを認めるのは、本意ではないのですが、何回お話をしても、ご本人が2択からは選べない場合は、第三の選択肢もありなのかと。
最近は、オープンマリッジというシステムもあり、お互いの不倫を認め合う結婚という選択をする人も少しずつですが、増えているようですよ。
まとめ
恋愛はもちろん相手あってのことです。
出会いが先でも、相手が信頼に値する人で、付き合い始めてから二人の将来を考えて、行動を起こす人(ちゃんと家庭を精算して、自分の方を向いてくれる人)は信用をすることができます。でも、どうやらこの「婚外恋愛」という関係から信用できる相手を見つけるのは、至難の業です。
人生を「結婚」というシステムに縛られたくないとは思うのですが、逆に「結婚」をお互いの心を測るとても良いシステムと考えてみると、この上なく明確な答えを導き出してくれるのではないでしょうか。
世間にも、子どもにも、親にも、誰よりも自分自身へのケジメをつけるということは、自分自身を大切にする人にしかできません。そして、自分自身を大切にすることは、相手を誰よりも尊重して愛し続けるという心の力になります。