浮気って、する側にとってはスリリングで、モテ感があって、結構気分が上がる行為です。
反対に、される側にとっては、気分が悪い以外の何ものでもありません。ですから相手の浮気を知ってしまった後は、苦悩の人生が始まってしまう人もいるほど大きな出来事です。
恋愛中、結婚後を問わず、決まった相手以外との関係を持つことを浮気と考えますが、厳密な行動の内容よりも、相手が別の人と食事をするという事実を知った瞬間に「嫌だ」と思えばそれは浮気だと考えられるでしょう。
今回は、浮気をする側・される側の状況、気持ち、対処法などを考えてみたいと思います。浮気の発覚後にまだ今後の方向が決まっていない時、浮気を許すか許さないかの参考にしていただければと思います。
浮気をする人の事情
人は、モテ期に入っているときや、金回りが良いとき、周りの人からもてはやされているときは、複数の相手を手に入れるチャンスが多くなるでしょう。
男性・女性問わず、そのチャンスをものにする人がいます。
大抵の場合、家庭を壊すことはせず、隠しながらの交際になります。
と共に、いくらチャンスがあっても、誘惑があっても物ともせず、一人の相手を愛する人はたくさんいます。
浮気をする理由と対応策は
今回は、そんなチャンスを抜かりなくものにして、相手にバレて修羅場を経験した後も繰り返して浮気をする人たちについて、理由と思われる事情と対応策を探ってみます。
愛情に飢えている
一番多い原因は、本人の心が愛で満たされていないことです。
愛すべき相手がいるだけで「幸せ」を感じるはずなのですが、浮気のチャンスを窺っている人は、自分が愛されている自覚がないため、人を愛することはまだできないのです。
依存症と思われるほど、浮気を繰り返す場合は、専門家の手を借りないと治らない場合が多いです。このパターンの相手の心を愛で満たすのは、やさしいことではありませんが、絶対にできないことでもありません。母のような愛を注ぐことができれば、相手の心にも愛が生まれ始めます。
八方美人で浮気性な性格
小さい頃からチヤホヤされ慣れていたり、突然周りの人からもてはやされ、周りに異性を侍らせるのをステイタスと勘違いし始める人がいます。
お金で人の心が買えると勘違いしている場合もこの仲間に入ります。愛情もお金もエネルギーなので、こうした勘違いはよく起こりますね。
元々の恋愛が浅い関係なので、この相手の浮気では、それほど深い傷を負うことはないはずです。
まだ人として完成していないので、早まって結婚をしない方が良い相手です。
こういう相手が既婚者で浮気の相手にされてしまった場合、99%悲しい思いをします。
優柔不断で別れられない
自分の未来のビジョンをしっかりと描くことができない場合、選ぶ相手を間違えてしまうことが多くあります。
なんとなく違和感がありながらも、別れる決断ができずにいるときに、違う相手と出会い、恋に落ちても、その人こそが運命の人と実感できず、両方(複数)と別れずにいます。
もちろん、肉体関係も、求められれば、断れません。
この場合、相手が愛情を持って、本人が正しい決断をするための時間を与えてあげれば、元の関係に戻せる可能性は大きく残っています。パートナーの強力にかかっています。
原因は子どもの頃の愛情不足
特に母親の愛情をしっかり受けずに育つと「回避依存症」という心の状態で大人になることが多くみられます。この、回避依存症は、人と深い関係になることを避ける心の状態です。次から次に相手を変えたり、何人も同時に付き合ったりします。
なぜこの心理状態になるかというと、なんらかの形で親から捨てられてしまう恐怖を味わう経験をしてしまい、それは子どもにとっては生命の危機であるから。そんなに怖く恐ろしい思いをするなら、最初から深く人と付き合うのはやめておこうと無意識で心に決めているわけです。
捨てられたくないという恐怖心は裏返すと愛して欲しいという気持ちなので、気づいた時からでもたくさん愛してもらうことができれば依存症は回復に向かいます。それには親の代わりに、パートナーからの愛情をたくさんもらう必要があります。
この潜在意識に埋め込まれた秘密に気づかずにいると、浮気を続け、本当の愛に触れることなく、性依存症、DVやアルコールなどの依存症に進んでしまいます。
相手に浮気をされたらどうする?
浮気はどう考えてもする人に原因があります。というよりもその人が育った家庭環境に原因があると考えられます。ですから、決してされる側に魅力がないとか、相手を幸せにする力が無いなどの理由があるとは考えないでください。
今、SNSでは、サレ妻・サレ夫という言葉で、悲しさや悔しさを共有している人がいます。確かにこのような酷い状況に巻き込まれてしまった時には、ネガティブな気持ちはとりあえず吐き出すのも良いでしょう。
次の段階として、ことが起こってしまった以上は、この問題をしっかり見つめ、どちらの方向に向いて進んでいくかを決める必要があります。パートナーとよく話し、関係を継続するか止めるかを決めましょう。浮気はそれだけ大きな出来事です。必要であれば専門家の力を借りてください。特に乗り越えるためには、サポートを受けた方がスムーズでしょう。
意外に見落としがちなSTEP1
浮気をしている時に、自分から相手に告白することはごく稀です。ほとんどは、相手の行動が怪しいと感じたり、何かしらの証拠品を見つけたりして発覚することが多いものです。
ただ、怪しいと感じただけで、相手を問い詰めるのはちょっと待ってください。
反対の立場で、もし、相手がいきなり逆上して「浮気してるでしょ!?」と問い詰められたら、もし、していなかった場合、とても不愉快です。そして、相手が浮気をしていると疑うのは、自分がする可能性があるからという説もありますので、逆に疑われてしまうことさえあります。信頼関係を壊さないためにも、相手に冷静に質問することから始めましょう。
浮気の事実に確信が持てたら、次のステップに進みます。
簡単なのは別れること
怒り・屈辱感・驚き・情けなさ・裏切られた悲しみ・絶望感、色々なマイナス感情を味わう必要を与えられるでしょう。結婚前なら躊躇なく、結婚後も経済的に自立している場合は、すんなりと別れを選択する人が多いですね。
浮気をされた時、一番簡単な選択は「別れること」です。
婚姻関係にある場合、慰謝料をいただけることもあるので、気持ちが切り替えやすいでしょう。
乗り越えるのは大変です。人間不信を乗り越える試練を与えられ、ボロボロにされた自尊心をたて直し、その上浮気をした相手に愛情を注げというのですから、無理そうなら最初からやめておいた方がいいですね。
そして、複数回浮気を発見している場合は、心を冷凍して、相手をお財布・金庫の存在と考えるか、即刻お別れするかの選択になります。
許して乗り越えることを選ぶ
なんで私がこんな目に合うのかしらと思いながらも相手に愛を注ぎ続ける自信があるなら、人生の修行だと思って相手を癒して、愛してみましょう。もしかしたらまた他の相手との浮気を繰り返す可能性もあります。でもいつかきっと自分だけを愛するようになり、浮気を止める日が来ると。
この選択をする人は、数は少ないけれど、周りの人に大きな影響と愛を与えてくれます。
乗り越えるためには、
・二人でカウンセリングを受ける
・しばらく冷却期間を置くために別居する
・新しい出会い(浮気)を避けるために小さなことも話し合うことにした
・家庭内別居をして、気持ちが整理できるまでSEXはしない
・浮気をした理由を聞いて、解決できることがあれば努力する
などの努力が必要です。
愛していこうと決めた相手を信じることが難しく感じることがあるかもしれません。信じるということこそ強い愛情です。乗り越えると決めたのなら、信じてあげましょう。
くれぐれもご自身の心が疲れ果てないように気をつけてくださいね。
相手を許す時に大切なこと
許すと決めたら蒸し返さない
浮気をされた心には、ずっとずっと重くドロッとした感情が残りますので、何か気に入らないと浮気のことを蒸し返して、責め立ててしまいそうになります。
でも、それは深呼吸をして流しましょう。
とはいえ、相手との行為を想像すると気分が悪い
一人の時間を増やしてみましょう。二人でいるとついつい体を求め合い、その度に「相手とも同じようにしていたのかな」とか「違う風にしていたのかな」などと、いらぬことを考えてしまいます。
体が離れていると、心が強くなります。気分が悪くなる行動を我慢するより、強い心を育てることが大切です。
この先への不安が生じたらすぐに二人で話し合う
ほんの少しでも、相手を信じて愛する自信がなくなったと感じたら、相手に伝えましょう。そしてどうするかを納得するまで話し合いましょう。もしかしたら、相手も小さな不安を抱え始めているかもしれません。いつでも話し合いをする権利は手の中にあります。
もし、その努力に協力してくれないようならば、愛する価値がある相手か、今一度考えてみましょう。
第三者に相談する
相手の行動により自分の中に生じた感情の処理がうまくできないことは多々あります。一人で考えていても、同じところをぐるぐると回ってしまいますよね。
そんな時、感情を扱い慣れているライフコーチとお話をしてみると、スルスルともつれた糸が解けるようにスッキリします。そして、真っ暗だと思えていた未来に光が差し込んできますよ。
まとめ
許す・許さない=愛する・愛さないという問いかけの返事は簡単に出せるものではありません。
これから付き合っていく感情を決めることになりますから、慎重になって当然です。
ここは世間体とか、人の言葉に惑わされずに、是非ご自分の心の奥の声を聞いていただきたいと思います。この際、人からどうみられるかは関係ありません。
あなたの人生のゴールは、あなたが決めましょうね。
コメント